参考資料室

♪70年代以降のFenderカタログを随時公開中♪


こちらは当サイトのコラム「ラージヘッド偏愛主義」を書く際の資料に使った本やカタログ、そして日常的なメンテナンス・改造などをするときに参考にしている本等をまとめてご紹介します。

中にはもう手に入らないものもありますが、どれも資料としても非常に役に立っています。
もし興味のある本がありましたら、お探しになってみてはいかがでしょう?

なお、Fenderカタログにつきましてはこちらに載っている年度以外のものを捜索中です。
もしお持ちの方で「譲ってもいい」という奇特な方や「所有しているので公開に協力してもいい」という方がおられましたら、管理人までぜひご一報くださいませ。

STRATOCASTER関連書籍

ストラトについて詳しく紹介された書籍をご案内。
しかし、どの本もCBS期後半のラージヘッドの扱いが小さいの何の・・・。
「ヴィンテージ」などとは永遠に呼ばれそうにない、薄倖のギターです。
まずは国内で発行・翻訳されている本を中心に。
絶版モノはオークションで購入しましたが、
ご参考のために定価を表示してあります。
「Vintage Guitars Vol.12/
特集:絶対ストラト主義」

竢o版/2004年:定価1,800円
ストラト誕生50周年記念号として発売。

レアカラーの紹介や下のVol.9では掲載
されていなかったミュージシャンの写真も
多数掲載。
しかし、資料的にはVol.9の方が充実し
ている。

「ギタリスト39人の〜」の記事は、各ミュー
ジシャンのファンならば楽しめる内容かも。
「Vintage Guitars Vol.9/
丸ごと1冊ストラトキャスター」

竢o版/2003年:定価2,200円
ストラト年表で年代ごとの変遷が解説され
ていたり、年代ごとに数本ずつ掲載されて
いるカラー写真は、見ていて面白く、資料
としても楽しめる。

シグネイチャー・モデルの発売されている
(いた)海外ミュージシャンとストラトの関
わりについて書かれたコラムも興味深い。

しかし、国内ミュージシャンへのインタビュ
ーは微妙に役立たないのがほほえましい。
「THE GALAXY OF STRATS」
岩撫安彦
(絶版)

リットー・ミュージック/1998年:定価3,500円
サブタイトルにもあるように1954〜1971年
までのカスタム・カラー、レア・カラー、ブロ
ンズ、サンバーストに限定してそのカラー
・バリエーションや仕様の違いなどを紹介。

かなり珍しいものが紹介されているので、レア・モデル・マニアには堪らない内容で
しょう。
ただし、ラージヘッド率は紹介している本
の中でも抜群に低いです。
「フェンダー・ストラトキャスター・
ストーリー」

東亜音楽社/1997年:定価2,800円
アメリカで製作・放映されたストラトについ
てのドキュメンタリー番組
「Corves,Countours & Body Hornes」
を元に出版されたものの翻訳本。

フェンダーとストラトの歴史、開発秘話、
有名ミュージシャンとストラトとの関わり
など、読み物として楽しめる1冊。

全編で使用されている豊富な写真も資料
性十分。
「FENDER STRATOCASTER/
ギターマガジン増刊」
(絶版)

リットーミュージック/1987年:定価1,800円
ストラトを年式ごと詳しく調べ、材・パーツの変遷まで網羅した年表と、現存(当時)しているストラトのピックガードをはずし、キャビティ内部やPUなどの写真を大きく掲載するなどヴィンテージ・ストラト・ファン必携と言われる有名本。

とは言え、そうそう庶民がヴィンテージに触れる機会があるわけでなく、役立てる機会は少なそう(^^;)。
「マニア」「ショップ担当者」必携、が正解でしょうか。

某オークションではいつも3千〜5千円もの値段がつく・・・が、実は下の改訂版との2種類あって、この表紙の分は随分安い(^^;)。
「the FENDER 1
STRATOCASTER/
ギターマガジン増刊」
(絶版)

リットーミュージック/1995年:定価2,437円
で、上の本の改訂版がこちら(^^;)。
ストラト自身についてのページはあまり変わっていませんでした。
しかし、この間にFender創始者のレオ・フェンダー氏が亡くなられているので、その追悼版として、上段の本の増刷版が発売された様子。
さらに、それから巻末のカタログページについてのみ、USA・ジャパンの95年モデルに差し替えられています。

「the FENDER 1」となっていますが、2はテレキャスターの特集。
さすがにコイツにまでは手を出す予定はありません(^^;)。
「FENDER STRATOCASTER
/ギターマガジン増刊」


リットーミュージック/2004年:定価2,000円
そして改訂版第3弾。
ストラト誕生50周年のおかげで、新装増補版として再度発売です。
下に出てくるギターマガジン9月号のストラト調整法、そして本物の1954年ストラトと50周年記念のカスタムショップ・54モデルとの比較記事が新たに加えられています。

巻末のカタログページは今回も最新の2004年版へと差し替えられています。
「リットーミュージック・ムック/
Gitar Graphic vol.6」
(絶版)

リットーミュージック/1996年:定価2,427円
ついに発見、ラージヘッド(CBS期)のストラトについても詳しく書かれている資料本!

1冊のうち「ストラトキャスター大図鑑」と書かれた特集ページが39ページ。
そのうちCBS期については、実に18ページが使われています。
CBS以前のギター写真はほとんどが上記のストラト本からですが、CBS期のモデルに関しては新たに年代ごとの違いを詳細に書いてあります。

で、ここで新たな発見。81年に製造を終了したと思っていたラージヘッドですが、この本では82年が最終期とされています。
もしかすると、我が家の1本が最終期の可能性が・・・。
「Gitar Magazine 2004 9月号」

リットーミュージック/2004年:定価700円
ストラトキャスター誕生50周年記念としてストラトの特集号。
カスタムショップ製をはじめ、シグネイチャーモデル紹介、国内外のストラト愛用ミュージシャンの記事、ストラトの歴史の概略などと、ストラト調整法が掲載されています。
これより下の洋書はAmazonなどでも入手可能です。
出来れば翻訳本を刊行していただきたいところです。
「THE STRATOCASTER
CHRONICLES
(CELEBRATING 50 YEARS OF
THE FENDER STRATO)」


HAL・LEONARD/$50.00
こちらもストラトキャスター誕生50周年記念本です。
280ページにおよぶカラーページと220枚以上の写真・イラストで綴られたまさに「クロニクル」(黒歴史込みで)。
そしてレオ・フェンダーへのインタビューと50人程の有名ミュージシャンのストラト・プレイを収録したCDが付録としてついています。

やはり英語力のない私にはつらいものがありますが、ミントコンディションのヴィンテージ・ストラトの写真も多数収録されていて、見ていて厭きません。
「THE FENDER BOOK」

Miller Freeman Books/$24.95

何年かごとに改訂版が出ている様子。

Fenderブランド・ギターの歴史を網羅、と表紙に書いてあるとおり、USAだけでなくJapan、Mexico製のスペックまで掲載している資料ページまで、とにかく片っ端から掲載してあるマニアックな洋書。
とりあえず、資料性は抜群。

カラーページに多数掲載されているギターの写真をみると、ストラト・テレキャスがいかに素晴らしいギターか、がよく判ります。
と言うか「トホホ」なデザインのギター多すぎ。

Fenderファン必携と言って過言でない内容だと思います、英語力のある人には(T_T)。
「THE Fender STRATOCASTER
(40th Anniversary Edition)」


HAL・LEONARD/$15.95
全72ページ中、カラー写真は10ページと少な目ですが、モノクロ写真でのパーツ比較や巻末の簡易版シリアルNo.早見表などが載っており資料価値は十分。

今年(2004年)あたりに50th記念版に改定されるかも知れませんね。
「GUITAR Identification」

HAL・LEONARD/$9.95
Fender・Gibson・GRETSCH・Martin各社のギター&ベースの年式判別方法の解説書。

シリアルNo.だけでは年代の判定の難しいFender社ストラトについてはネックデイト、ポットデイト、ボディのマーキングなどの解読・判別方法が詳しく掲載されてる・・・はずです(^^;)。

どちらかと言うとプロ(楽器屋さん)用ぽい本ではあります。
  

Fender カタログ       

現在、収集できたのは以下の年代だけです。
カタログ閲覧ページを開設しました
1975年/Fender総合カタログ(写真なし):公開中
モデルさんの写真からしても70年代テイストあふれる一冊(当たり前)。
当時の価格表(別紙)もついていましたが、これによるとストラトキャスター(サンバースト/メイプル)は¥189,000だそうです。
1978年/Fender総合カタログ(写真:上段左見開き):公開中
ギター・ベース・アンプ・Rhodesピアノ・スチールギター・バンジョーを掲載。
リッチーのギターについているので有名な「
MASTER」ノブを持つスターキャスターもあり。
ただし、載っているのは金属ノブ付きの最終型。
1979年/Fenderギター&ベースカタログ(写真:上段右):公開中
表紙にはでかでかと「S9」シリアルのストラト・ヘッド。リードT・Uや25thストラトが掲載されている。
シェクターなどのカスタム・ギターショップのパーツに対抗すべく、純正のブラス製パーツを紹介。
1982年/Fender総合カタログ(写真:下段左):公開中
カタログ中にFenderユーザーのプロミュージシャンの写真が載っているのが、逆に当時売れ行きが不振だったことを物語っているように思わせてくれる(^^;)
リッチーの写真の横が現DPのスティーブ・モーズなのが少し笑える。
既にラージヘッドは姿を消しており、ヴィンテージ・シリーズや
THE STRATOなどが紹介されている。
1983年/Fender Eliteシリーズカタログ(写真:下段中):公開中
わずか数年で姿を消したEliteシリーズ(Fender初のアクティブ・サーキット搭載)とスタンダード・シリーズ(現行スタンダードと違い、1Vol/1Tone)を掲載。
開発した人
には申し訳ないですが、突っ込みどころ満載でとにかく笑うしかないほど「ストラトじゃない」ギターです(^^;)
1992年/Fenderギター&ベースカタログ(写真:下段右):準備中
メインに紹介されているのはヴィンテージ・シリーズ。後半にはレース・センサーPU搭載モデル・アメスタ・シグネイチャーモデルなども掲載されている。
中でも異色なのは「セットネック・テレキャスター」。虎杢のメイプルトップにマホガニーバック&ネック・・・レスポールかいな
(^^;)

メンテナンス・改造用参考書


以前は楽器のコンディションに、あまり気を遣う事はなかったのですが(^^;)。さすがに昔と違ってデリケートな楽器が増えたせいもあり、そういった関連の本もいろいろ購入しました。
「ギター・マガジン/メインテナンス・ブック」
     リットー・ミュージック
/2003年:定価1,200
日常的なメインテナンスから、一歩進んだ修理・改良の手順が詳しく解説されています。
また道具・工具類も紹介しており、道・工具マニアの私には少々目の毒。
著者の竹田豊氏は、リペア/カスタムギター作成のプロフェッショナル。
本の装丁の安っぽさを考えなければ、必携書と言っても差し支えない内容です。
「エレクトリック・ギター・メカニズム[完全版]
     リットー・ミュージック
/1998年:定価2000

ギターに使われている木材・部品等はもとより、その部品の材質・弦の材質に至るまで、とにかく細かく専門的な分野までを詳しく解説。
こちらの内容はより専門的で、日常的なメンテナンスではなくメンテナンスのプロフェッショナルの方でも納得できそうな濃い中身です。
著者は同じく竹田豊氏。有名メーカーのギター配線図や、材の特徴などが役に立ちます。
上記の「メインテナンス・ブック」の内容と一部重複するところもあります。
「ギター・マガジン/ピックアップ・ブック」
     リットー・ミュージック
/2003年:定価2,000
現行のリプレイス・ピックアップの特徴と、フロクCDにはその音を収録した後付ピックアップ購入のための参考資料本。
一部メーカーは、オフィシャルサイトで試聴も出来ますが、興味のあるピックアップを片っ端から試奏させてくれるお店もそうそうないので、聞き比べをするのもひとつの楽しみ方。
インプレッションは狩野良昭氏。直感的に判りやすい解説を書いています。
「リプレイスメント・ピックアップのすべて」
     リットー・ミュージック
/1997年:定価2,500(絶版
)
前述「ピックアップ・ブック」の第1弾。
CDこそついていませんが、ピックアップの歴史や配線図(エレクトリック・ギター・メカニズムにも掲載されていますが)が載っています。
インプレッションは是永巧一氏とROLLY氏(元すかんち)のお2人が担当。
各ピックアップごとに2人のコメントが載っていますが、ROLLY氏のコメントは抽象的過ぎて、何が言いたいのか判らない時があるのが最大のセールスポイントかと(^^;)。